1991年から発売されはじめた、小説「十二国記」ですが小説版の読むオススメの順番を調査しました!
十二国記はそれぞれ主人公も違い、伏線もたくさんあるので順番通りに読むと納得したり理解がしやすくなります。
読み進めていくうちに「ついニヤリ」としてしまう場面も多く、オススメの順番通りに読むことを推奨します。
十二国記シリーズ(小説)を読むおすすめの順番は?どれから読む?
引用:Amazon
十二国記シリーズは、30年近い前に発売されはじめたこともあり出版社が変わったり、新装版や完全版の販売など、多少の変化があります。
内容には違いはありませんが挿絵や表紙の変化です。
現在の完成版には「Episode」として数字が振ってあるので世界を全て知りたい場合は読む順番としては分かりやすいです。
▼以下、Episode順
エピソード数 | タイトル | 舞台 |
Episode0 | 魔性の子 | 日本 |
Episode1 | 月の影 影の海 | 慶・巧・雁 |
Episode2 | 風の海 迷宮の岸 | 戴 |
Episode3 | 東の海神 西の滄海 | 雁 |
Episode4 | 風の万里 黎明の空 | 慶・恭・芳・才 |
Episode5 | 華胥の夢(短編) | |
Episode6 | 図南の翼 | 恭・奏 |
Episode7 | 丕緒の鳥(短編) | |
Episode8 | 黄昏の岸 暁の天 | 慶・雁・戴・範・漣 |
Episode9 | 白銀の墟 玄の月 | 戴 |
後述しますが、筆者はEpisode0である「魔性の子」を読むのは私は最後(黄昏の岸 暁の天のあと)をオススメします。
十二国記を時系列順(年代順)に読みたい方はこちら
十二国記はそれぞれ時系列が違います。
内容のネタバレになってしまうので軽い説明ですが、”麒麟”に選ばれた者は自動的にその国の王となり「ほぼ不老不死」になるのです。
そのためエピソードごとに時代(年代)がかなり違うのです。
月の影 影の海を基準年とします▼
東の海神 西の滄海 | 約500年前 |
図南の翼 | 約90年前 |
風の海 迷宮の岸 | 約5年前 |
月の影 影の海 | 基準年 |
丕緒の鳥 | 「月の影 影の海」のすぐ後 |
風の万里 黎明の空 | 約1年後 |
黄昏の岸 曉の天 魔性の子 |
約2年後 |
白銀の墟 玄の月 | 「黄昏の岸 曉の天」の直後 |
※短編集「華胥の夢」は中身のストーリ毎に年代が違うため省いています。

十二国記はエピソード毎に主人公が違い「別のストーリーに前の主人公が出てくる」というような流れになっていることが多いです。
時系列順に読むのも十二国記の歴史がわかって面白いですよ♪
十二国記を発売順で読む
実は十二国記の発売順はエピソード順とは少し違います。
公式で認定されている順番とは変わってしまいますが、”とりあえず発売順で読みたい”というマニアックな方はこちら。
エピソード数 | タイトル | 初出刊年 |
Episode0 | 魔性の子 | 1991年 |
Episode1 | 月の影 影の海 | 1992年 |
Episode2 | 風の海 迷宮の岸 | 1993年 |
Episode4 | 風の万里 黎明の空 | 1994年 |
Episode3 | 東の海神 西の滄海 | 1994年 |
Episode6 | 図南の翼 | 1996年 |
Episode8 | 黄昏の岸 暁の天 | 2001年 |
Episode5 | 華胥の夢(短編) | 2001年 |
Episode7 | 丕緒の鳥(短編) | 2008年 |
Episode9 | 白銀の墟 玄の月 | 2019年 |
十二国記「魔性の子」はいつ読む?順番は?
引用:Amazon
前述していますが、私からすると「Episode0の魔性の子」は「黄昏の岸 暁の天」のあとに読む方が色々腑に落ちて読みやすかったです。
十二国記をこれから読んでみようと思っていて、「Episode0だし、魔性の子を試しに読んでみよう♪」という気持ちで手を出す本ではない…と思いますw
特にEpisode1の「月の影 影の海」(1番有名な、赤髪の陽子の話)の前半は、魔性の子と同じように「なんでこんな状況になっているの?」という状態になります。
魔性の子→月の影 影の海 に読み進めた時に長い間モヤモヤを抱え続けることになります。
とはいえ、そのモヤモヤを抱えても小説を読み切る自信がある!という方にとっては魔性の子を先に読んでも「謎解き」のようなスッキリ感を得られるのでそれはそれで楽しい読み方と言えます。
- 一気に小説を読む気力
- 忍耐力がある方
は一番最初に「魔性の子」を読んでもらうと色々納得スッキリ体験ができると思います。
十二国記を読む順番は?まとめ
引用:Amazon
小野不由美さんの作風でもありますが、感情表現が豊かで色々と想像が掻き立てられる描写が多い十二国記。
私たちが住んでいる世界とは違う世界観で、生きている人間も世界観もかなり違います。
十二国記シリーズは全て「続編」というわけではなく、それぞれ主人公が違い描かれている年代も違います。(それこそ何百年単位で違う)
それぞれの経由があって、それぞれの作品に繋がっている内容も作中に見られるので何度読んでも新しい発見があります。
1度ハマってしまうとのめり込んでしまうこと間違いなしです。
「魔性の子」は内容的にはホラー風。
十二国記とは世界観が違うため「どうしてこんなことが起こるの?」と意味がわからないことが多いと思います。
意味が分からないため魔性の子のラストも後味が微妙だし「この話は一体何なんだろう?!もっと世界観を知りたい!!」と感じる方以外は先を読み進めるのが難しいと感じると思います。
さらに、魔性の子以降の他の話(十二国記シリーズ)はストーリーが変わるので「魔性の子っていったい…」ってなりかねません。(わかれば色々納得できるんですけども。)